投資としてはDMMバヌーシーは最悪。感動のお値段は割高らしい。
最近横浜は暑い日が続いていますね。
今日は競馬の話です。
あのDMM.comが競馬業界に参入して話題になっています。
一口馬主アプリ「DMMバヌーシー」をリリースします。
今日はそのDMMバヌーシーはどうなのよって話です。
目次
DMMバヌーシーって?投資としたらどう?
DMMバヌーシーはDMM.comが一口1万円から出資できる一口馬主アプリです。
普通の一口馬主というのは口数が40〜500口というのが一般的です。
この場合競走馬の値段を40〜500分割した値段が一口の値段になります。
DMMバヌーシーの口数はなんと10,000口です(笑)
めちゃくちゃ多いです。
だから1万円という格安な値段で参加出来るんですね。
少額で馬主気分を味わうというサービスですね。
このDMMバヌーシーは投資としてはどうでしょうか?
結論から言うと最悪です。
この後はなぜそういった結論になるのか書いていきます。
◆預託料無料はメリットに見せかけてデメリット
DMMバヌーシーは預託料が無料です。
通常の一口馬主は出資した馬を厩舎や牧場に預けた費用を月額負担します。
一見するとDMMバヌーシーって凄いお得!と思いそうですが…それは違います。
DMMバヌーシーの方は最初の出資額に引退までの費用を上乗せ前払いしているだけです。
同じ事じゃんって思いますか?
全然違います。
競走馬って実はすぐ引退しちゃうんですよ…
大怪我したらそこでアウト
弱いと採算が合わなくなってアウト
すぐに引退する、下手をすればデビューすら出来ない可能性すらあるのに、最初に引退までの費用を一括して払うんですよ…
割高になる可能性が高いですね。
返金額についてはこちらから
ざっくり計算ですが1口3万円で
・1歳11ヶ月前(保険適用アリ)なら約19000円返金
・1歳11ヶ月前(保険適用ナシ)なら約13000円返金
・デビュー後3歳終了時に未勝利のため早期引退だと約6000円
保険適用のアリナシは保険会社指定獣医の診断によるそうです。
うーん…やっぱりそれでもイマイチな気が。
◆良血馬だから儲かるの?
先日DMMのクラブ「DMMドリームクラブ」が競走馬競り市セレクトセールで超高額馬を落札しました。
リアルスティールの全妹…1億6000万円
ジェンティルドンナの全妹…3億7000万円
競馬は血で走ると言いますがこんなこともよくあります。
◆そもそも一口馬主は難しい
そもそもなのですが通常の一口馬主自体がなかなか儲からないです。(笑)
配当シミュレーター
面白いですよこれ。
無料の一口馬主配当シュミレーターです。
これで例えば
口数 : 10000分の1口(このクラブには実際はないですけどDMMバヌーシーに合わせました)
有馬記念 : 1着
これの分配金いくらだと思いますか?
8037円です。
天下の有馬記念ですら10000分割したらこんなものです。
ジェンティルドンナの3億7000万円を10000分割したら一口37000円です(それに引退までの預託料などの経費も加わるはずですが…)
なのに、あの有馬記念1着でも8000円…かなり厳しいです。
DMMバヌーシーは通常の一口馬主よりも口数が多いということは、それに掛かる管理費用は余計にかかります。
8000円すら貰えない可能性があります。
金銭面以外の価値を考える
単純な投資として考えると、どう考えても割りに合いません。
金銭面でない部分の価値はどうですか?
1番は気軽に馬主気分が味わえるところだと思います。
馬券を買うのとは違った視点で楽しめますよね。
その部分に価値を感じるなら比較的少額なので参戦してみてもいいかもしれません。
コスパは割高とは言え月額料金がないので最初の数万円だけで、しばらく楽しめるかもしれませんよ。
そもそもDMMバヌーシーのテーマは
「投資やギャンブルではなくて感動体験の共有」としています。
これはDMMから「多分儲からないけどいいよね?」という隠れメッセージかもしれません(笑)
まとめ
・預託料一括払いは高リスク
・良血馬だから走るとは限らない
・そもそも一口馬主は難しい
例外として金銭面以外に価値を見い出せる人は少額なのでやってみてもいいと思います。
少しだけ得BUYと似た匂いがしますね(笑)
少額で気分だけでも馬主になれるという付加価値はアイディアとしてはとても面白いですよね。
アプリでどこまで馬主気分が味わえるのか重要です。
スマホゲームに課金するよりはリターンがあるのでいいかもしれませんよ。
こんな記事も書きました。